サイディング外壁のクラック(ひび割れ)の原因はいくつもあります。
1. 建物の動きによるもの建物は地震や強風などの外的要因によって少しずつ動いています。
この建物の「動き」や「歪み」によって、サイディングボードの接合部や脆弱な箇所に負担がかかり、ひび割れが発生します。
特に、サイディングの接合部(目地)や窓周り、角の部分にクラックが現れやすいです。
具体例:
地震の影響:小さな地震でも繰り返されることで外壁に少しずつストレスが加わり、ひび割れが生じることがあります。
風の圧力:強風が当たる側の壁は、特に外的な圧力でゆがみやすく、その影響でクラックが発生することもあります。
2. 材料の劣化サイディングは経年劣化します。
特に、塗装が劣化して防水機能が低下すると、雨水が内部に浸透しやすくなり、その結果、内部からクラックが発生することがあります。また、紫外線による影響も大きく、塗膜が薄れてしまうと外壁が脆くなり、ひび割れのリスクが高まります。
3. 施工不良初期の施工が不十分だと、ひび割れが発生しやすくなります。
例えば、サイディングのボード同士の間に適切な目地シーリングが施されていなかったり、釘の打ち方が悪いと、その部分に負担がかかり、ひび割れが起こることがあります。
具体例:
シーリングの不備:シーリング材が適切に施工されていないと、サイディングの接合部で動きが生じ、そこにクラックが入ります。
釘の不適切な打ち込み:釘が浅すぎたり、逆に深すぎると、サイディングが浮いてきてひび割れの原因になります。
4. 温度変化による膨張・収縮サイディング材は気温の変化によって膨張・収縮を繰り返します。
この膨張・収縮が原因で、特に日中と夜間の温度差が激しい環境では、サイディングに大きな負担がかかり、ひび割れが発生しやすくなります。
具体例:
冬場の冷え込みと夏の暑さ:急激な温度変化によってサイディングが膨張し、収縮することで、ひびが入ることがあります。
5. 地盤沈下あまり見られませんが建物が建っている地盤が沈下すると、その影響で建物自体が不均等に傾くことがあります。
これが原因で、外壁に無理な力が加わり、サイディングにひび割れが発生します。
特に新築後の数年間は、地盤の沈下が原因でクラックが出やすい時期です。
この写真のクラック(ひび割れ)は微小でパテかシーリングの刷り込み補修で十分です。
構造上弱い部分ですので将来的に又再発する可能性があります。