
2025.03.08
こんにちは🌸 街の屋根やさん 明石・神戸店です! 本日は、西播磨地域の太子町にお住まいのお客様の現地調査の様子をご紹介いたします🏡✨ 🔍 現地調査のきっかけ お客様のお宅では、前年の雹(ひょう)被害により、2階の雨樋(あまどい)に穴が開いてしまったとのことで、樋工事を検討されてい…

💡谷樋(谷板金)とは
谷樋(たにどい)は、「谷板金」とも呼ばれ、屋根の谷部分に設置される雨樋のことを指します。
屋根の異なる面が交わる箇所(谷部分)に雨水が集中するため、その水を効率よく排水する役割を担っています。
谷樋で集まった雨水は横樋や竪樋へ排水され、雨水を下水へと排水してくれます。
谷樋は雨水を効率よく集めてくれますが、その分、雨水がとどまっている時間が長いといえます。
そのため劣化しやすく、雨漏りが発生しやすい部分 でもあります。
特に以下のような理由で劣化や穴あきが発生し、雨漏りしてしまうことがあります。
経年劣化(サビや腐食が進む)
落ち葉やゴミの詰まり(水の流れが悪くなり、腐食を早める)
台風や大雨・雹などの自然災害の影響
また、谷樋は雨水を集中させて排水する重要な部分でありながら、屋根の上にあるため、確認しづらいのが実情です。
屋根の形や場所によっては地上から全く見えないこともあり、点検が難しいです。
そのため、劣化や不具合に気づきにくく、結果として雨漏りの原因になりやすい箇所といえます。
銅製の樋は、伝統的な建築や高級住宅、寺社仏閣などで使用されることが多い雨樋の一種です。
また、昔の主流の工法で合った日本瓦の土葺き屋根にも多く見られます。
美しい外観と耐久性の高さが特徴ですが、近年ではほとんど施工されなくなりました。
銅製の樋は、最初は美しい黄金色です。
しかし時間が経つにつれて「緑青(ろくしょう)」と呼ばれる青緑色のサビが発生します。
緑青は、銅が酸化することで生じる錆の一種で、銅を守ってくれる皮膜の役割を果たします。
緑青に覆われることで銅がコーティングされ、酸化しずらくなり、耐久性が向上するのです。
適切に補修を行えば約30年ほど使用することが可能です。
かの有名なアメリカのシンボル:自由の女神も、緑青により緑色になっているのです!
では、そんな耐久性のある銅製の樋がなぜ穴あきしてしまうのでしょうか?
① 酸性雨によるダメージ☔
近年の異常気象である「酸性雨」。
酸を含んだ雨が銅製の雨樋を徐々に侵食させ、劣化が進み穴空きにつながってしまいます。
② 緑青が定着しずらい箇所がでてくる⚡
銅を守ってくれる「緑青」ですが、酸素や二酸化炭素、水分がなければ生成が進みません。
また、いきなり大量に緑青が生成されるわけではなく、年月ともに徐々に生成され、定着していきます。
写真のように、雨水が瓦から流れている箇所は、綺麗な緑色です。
しかし、雨水が触れにくい箇所は焦げ茶色になっていて緑青が定着しずらかったと考えられます。
③ 瓦の成分の影響⚠
(瓦の種類によりますが)陶器の瓦に使われている成分の中には、銅を溶かす作用を持つものが含まれていることがあります。
雨水とともにその成分が銅板へ流れ出ることによって、腐食を引き起こしてしまうのです。
実際に兵庫県芦屋市のお宅で、銅製の谷樋に穴があいて、雨漏りを引き起こしていた事例が最近ありました。
よって、もしお家の谷樋・雨樋が銅製で30年ほど経過している場合は、今一度、点検をお勧めします。
谷樋が錆びたり、穴が開いた場合の対処法としては、基本的に全交換が最善の方法になります。
場合によっては部分的な交換や防水性の高いアルミテープなどを使用して補修することも可能です。
また、谷板金の交換は、単にその部分だけを取り換えれば良いわけではなく、屋根材の取り外しが必要になるため、施工には手間がかかります。
瓦以外の屋根で谷板金の交換が必要になった場合、「屋根カバー工法」を選ぶほうが、コスト面でメリットが大きい場合もあります。
屋根の状態や予算に応じて、最適な補修方法を選ぶことが重要です。
谷樋の修理についてこちらもご覧ください👇
屋根で最も雨漏りしやすい部分「谷板金」の修理方法
屋根のカバー工法について詳しくはこちら👇
屋根カバー工法を行う5つのメリットをご紹介!かかる費用と日数は?
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん明石・神戸店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2025 街の屋根やさん All Rights Reserved.