2024.11.25
こんにちは!街の屋根やさん、明石・神戸店です。今回は神戸市東灘区にて玄関上の庇の雨漏り補修工事をご紹介いたします。こちらのお客様邸は玄関上の庇から雨漏りしているとお問合せいただきました。すぐに現場調査に向かいました。現場を確認し、すぐに修繕工事をご提案しました。以下から玄関上庇の…
神戸市東灘区の静かな住宅街に位置するお宅のお客様より、
室内リフォーム中に暖炉の煙突から雨漏りが生じているとのご相談を受け、
調査と見積もりに伺いました。
調査を進め、問題の原因などを特定をし
屋根の修理などを行いました。
左端の写真は、問題のある暖炉の画像です。
おしゃれで雰囲気がありますね。
見た感じでは雨漏れわかりませんね。
真ん中の写真では、暖炉の拡大した画像です。雨漏れ対策として、養生が行われていますが、
赤い丸で示した箇所に水がたまっているのが確認できました。
右端の写真は、白い水跡が見受けられますね。これが漏水の痕跡で、水の流れを示しています。
お住いの建物は3階建てで、一部は急傾斜の屋根となっており、
ベランダからのアクセスが難しいため、足場を組んで対応致しました。
また、築16年経過しているため、
漏水の修理と同時に足場を活用して屋根の塗装もご提案させていただき、お客様に採用いただきました。
こちらの煙突の写真です。丸い傘のようなハットの形状のアイテムを、
金物のバンドでしっかりと締め付けて、雨漏れを防いでいますが、
実際に雨が降った時に防いでくれているのかが心配になりました。
お施主様によれば、過去半年間で6回の大雨があり、
そのうち1回だけ漏れが生じたとのことで、横風が強い状況下でのみ発生したとの報告がありました。
この漏れの原因については、風が下からまきあげるか、あるいはスレート瓦に斜めに当たり、
雨が煙突に向かって吹き付けた可能性が考えられました。
そこで、風が下からまきあげたり、台風のような激しい雨が斜めに当たった場合を想定して、
斜め下から煙突に向かって散水調査を実施しました。
その結果、意外なことに水はあっさりと、点検口を備えた屋根裏から侵入していることが判明しました。
写真はありませんが、金物のバンドを取り外すと、内部には特に防水処置がなされておらず、
経年劣化により隙間ができた可能性が高いとのことでした。
安心のために他の箇所も十分に散水調査を行いましたが、
最終的にこのハットが漏水の原因であることが確認されました。
金物を取り外し、内部に十分なシーリングを充填し、圧をかけた上で再び金物を取り付け、
更にハットの先端にも煙突に密着するようにシーリングを施し、完璧な止水処置を行いました。
スレート瓦が完全に欠けている箇所が10か所近く見受けられました。
このような状態の部位に対する補修方法はいくつかありますが、
雨漏りの直接的な影響を受けていない場合、
当社ではひび割れに対してはシーリングを打設するか、
接着剤のような材料を注入する手法を用います。
欠損がある場合は、裏に十分なシーリングを充填し、元の位置に戻した後、ひび割れた部分にもシーリングを施します。
今回はこの方法で修復を数か所行いました。
雨漏れの可能性がある場合は、通常は新しいスレート瓦に交換することが一般的ですが、
今回の調査ではそこまでの手続きは必要ないと判断しました。
ただし、雨漏れの発生が真上に近い箇所であるため、十分な注意を払いつつ散水調査を実施しましたよ。
左の写真では、ツルっとした金属表面には塗膜が乗りにくいため、
ケレンを行い、わざと微細な凹凸を付けています。
サビが発生していれば、できるだけ完璧に取り除くよう心掛けています。
凹凸が付くことで、塗膜がしっかりと密着し、耐久性が向上します。
真ん中の写真では、板金を木下地に留めている釘頭にシーリングを打設しています。
経年により釘が浮いてきて雨水が侵入すると、木下地が腐ってしまい、台風の際には板金が飛散する可能性があります。
そこで、釘を打ち直すか、ビスねじに変えて木下地にしっかりと食い込ませ、
ビス頭にもシーリングを打設して、止水を徹底的に行っています。
木下地が効かない場合は、既に腐っている可能性が高く、交換を提案することになります。
屋根に上れる際には板金の上に乗ることで、その効果が分かる方もいますね。
右の写真では、板金同士の取り合いにはシリコンが打たれていますが、
太陽熱や板金の熱、そして板金の膨張・収縮が繰り返される中で、
シーリング自体も経年劣化で硬くなり、収縮して切れることが多いです。
施工時に切れていなくても、将来的には必ず切れる可能性があるため、
古いシーリングを撤去して新しいシーリングを打設しています。
下塗り塗装の作業が進んでいきます。
下塗りは、屋根材と塗料をしっかりと結びつけるために非常に重要です。
下塗り塗装が不足してしまうと、数年のうちに塗膜が剥がれてしまう可能性があります。
今回は遮熱塗料を取り入れ、下塗りにはアステックペイント社のサーモテックシーラーを使用しています。
この下塗り材には、遮熱性能が組み込まれており、上塗り材を通り抜けて入ってくる近赤外線を阻む役割があります。
これにより、屋根表面から反射される熱を抑制し、快適な室内環境を提供しています。
左の写真では、下塗りが施された後に縁切り部材である「タスペーサー」を取り付ける作業が進んでいます。
※一部のスレート瓦にはタスペーサーが不適切なものもあります。
スレート屋根材は塗装を施すと、屋根材同士の隙間が塗膜で塞がれ、中に入った雨水が抜け出せず、
瓦や内部の木材を損傷させたり、場合によっては目に見える雨漏りとして建物に損傷を与える可能性があります。
かつては「皮剥き」と呼ばれる道具やカッターなどを用いて、
各屋根の重なり部分の塗膜を手作業で切り取る必要がありました。
しかし、塗膜は内部まで完全に乾燥するのに時間がかかり、
手作業で縁を切っても塗膜が再び付着することがありました。
この課題に対処するために「タスペーサー」という部材が開発されました。
タスペーサーは一枚の屋根材の両端から約15センチの位置に挿入され、
屋根材が約2ミリ浮き上がるように設計されています。
これにより、屋根材同士の塗膜の付着を防ぎ、
確実に屋根材の間に雨水が入り込まないようになります。
なお、実験によりタスペーサーは人が乗っても割れることはないことが証明されています!!
右の写真は、挿入後の様子です。写真ではわかりにくいかも知れませんね💦
お見積書の確認時に、「タスペーサー取り付け」や「縁切り手間」などの項目があるかどうかは、
スレート屋根において確かな安心施工の大きなポイントです。
上の写真は、上塗り2回目が施され、仕上がり状態を捉えたものです。
見るだけで艶感が際立ちますね✨
塗装作業(特に上塗り)は、1回で厚く塗るよりも、2回に分けて層を重ねる方が耐久性が向上します。
ただし、それにとどまらず上塗りを過剰に重ねるのは、個人的には検討すべきでないと考えます。
まず、メーカーにそのような塗装仕様のデータがないことと、おそらく下塗りが追いつかない可能性があるからです。
基本的には、下塗り1回、上塗り2回が一般的です。
傷んでいる屋根材や外壁材には下塗り2回、上塗り2回が適していますが、
無闇に上塗り材を何回も塗るのは、メリットよりもデメリットの方が大きいように感じます。
しっかり乾いて足場をとったら屋根塗装工事は完了です!
煙突の雨漏れ原因や屋根の修理も実施され、これで雨漏りの心配がなくなりましたね。
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