はしごを使って屋根の上に登りました。
日本瓦を採用されていて、青い綺麗な瓦ですね。
青い日本瓦に欠けや黒ずみがあり、漆喰も劣化が進んでいました。

日本瓦は、伝統的な日本の屋根材として広く使われています。
一般的には粘土質の素材で、特に耐久性や美観を重視する場合に好まれます。
日本瓦は、その表面の美しい色合いや質感、そして長い耐用年数で知られています。

日本瓦にはいくつかの種類があります。
例えば、三洲瓦は赤褐色で凍りにくく、淡路瓦は灰色で柔らかな見た目が特徴です。
また、J形の瓦は日本の伝統的な和瓦で、ゆるやかなカーブが特徴です。
これらの瓦は形やデザインだけでなく機能性にも特徴があります。

日本瓦は、屋根を覆う建材として美しさと耐久性で知られています。
陶器瓦やいぶし瓦など種類があり、耐久年数は50年以上とされます。
メンテナンスフリーで塗装も不要なため、長期間美しさを保つことができます。

しかし、こちらのお住いの屋根瓦は劣化症状があり
表面の剥がれやひび割れがありました。
さらに、漆喰も黒ずんでいる箇所が見受けられました。

この状態では雨漏りのリスクが高まりますし、
耐久性にも悪影響が及ぶ可能性があります。
早急に修理や補修を行うことが重要になります。

屋根のめくる作業では、一つ一つ日本瓦を丁寧に取り外していきました。
屋根の野地板は屋根の斜面を支える重要な部分であり、屋根材を取り付ける基盤となります。

野地板は防水紙の下に配置され、増し張りや張り替えというメンテナンス方法があります。
増し張りでは新しい野地板を重ねて張り、張り替えでは傷んだ野地板を撤去して新しいものを設置します。
これらの方法で屋根の構造を強化し、耐久性を向上させることができます。

合板やOSB（Oriented Strand Boardの略称で配向性ストランドボードとも言います）を使用して野地板を作成します。
合板は、原木を薄くした単板に接着剤を塗布し、複数枚を貼り合わせたものです。
OSBは、木材の小片を接着剤と混ぜて熱圧成型したものです。
これらの素材を使って野地板を貼り、下地を整えていきます。

この工程では、正確な寸法で板を切り、屋根全体に均等に丁寧かつ慎重に敷き詰めていきます。
野地板のしっかりとした施工は、屋根全体の安定性や耐久性に直結する重要な作業です。

板張りがしっかりと行われることで、屋根全体の耐久性や防水性が向上し、美しい仕上がりになりました。
これにより屋根材や防水シートがしっかり支えられ、屋根全体の強度が増します。
屋根の基盤を整える重要な工程ができましたので次はルーフィングです。

屋根工事の一環である「ルーフィング」とは、建物の屋根を覆うための材料や構造のことを指します。
主な役割は雨水や湿気の浸入を防ぎ、建物内部を水から守ることや、
屋根材や下層構造を保護し、耐久性を向上させることです。

防水シートを屋根全体に敷き詰めて雨水や湿気から建物を守ります。

屋根全体がしっかりと保護されるように、必要に応じて追加の仕上げが行われました。
これにより、建物の屋根は長期間にわたって安全で耐久性のある状態を保ちます。

リッジウェイは、ガラス繊維強化アスファルト屋根材で、カナダ発祥のアスファルトシングルです。
日本でも注目される理由は価格の安さと施工の手軽さです。

リッジウェイのメリットは、軽量化、耐震性向上、雨漏りしにくさ、釘穴からの雨漏り心配が少ないこと、風や衝撃に強いことです。

リッジウェイを施工する際には、まずリッジウェイを切り出し、セメントや専用の接着剤を使用して屋根の稜線に沿って配置します。
隣り合うリッジウェイ同士は重ねて設置し、しっかりと接着させます。
リッジウェイを接着するためには専用のセメントや接着剤を使用し、これにより屋根に固定され、風や雨から守られます。

リッジウェイをしっかり接合するために、とんかちを使用して叩きます。
接合部や周囲を密封し、水漏れを防ぐことが重要です。
この作業により、屋根全体がしっかりと固定され、耐久性や防水性が向上します。